人事評価制度の満足度
総合人材サービス企業のアデコ株式会社が行った『「人事評価制度」に関する意識調査』では、62.3%の人が「勤め先の人事評価制度に不満を感じている」と回答しました。
不満と感じる理由に
62.8%の人が「評価基準が不明確」
45.2%の人が「評価者の価値観や業務経験によって評価にばらつきが出て、不公平だと感じる」と回答しています。
評価基準の不透明性や評価のばらつきに不満を感じている人が多いことがわかります。
評価基準に不満が生じることで、従業員のモチベーションの低下、採算性の低下、売上の低下など様々な弊害が起こることは言うまでもありません。
オレコンWAYについて
1.オレコン設立当初の評価制度
かつてはオレコンも、代表のヤマタクが自分の判断で社員の評価・報酬を決め、それを社員本人と相談してすり合わせるというスタイルをとっていました。
その結果、「なんであの人は私より働いていないのに給与は高いの?」といった不満が出てきたり、給与に対する不公平感が高まり、スタッフ同士がお互いを監視してあら探しをするようになってしまったのです。
そこでオレコンでは、人間関係に由来しない明確な評価基準「オレコンWAY」を導入することにしました。
2.オレコン式評価制度の確立
オレコンの評価制度は、チェックリスト式になっており、全職種共通で達成できる項目になっています。
また、1項目達成する毎に1~5円昇給する仕組みになっていて、オレコンでは全スタッフの時給がオープンになっています。
・全職種共通で達成できる項目
・全スタッフの時給がオープン
オレコンでは8つの職位に分かれていますが、達成項目も最初はとても簡単なものになっていて、「〇〇をしたらクリア」のように、誰でもやればクリアできてしまうようなものからスタートします。
職位が上がると難易度も上がっていき、最後の方は「〇%数字を改善」「売上を〇円達成」などの高度なものになっていきます。
評価基準が明確かつ、評価者によって偏った判断がされない仕組みになっていて、達成する毎に時給が上がるため、スタッフ自ら改善に努めるようになり、自ずと会社の利益アップにつながるのです。
「オレコンWAY」を確立したことで、社員からの不満の声が減り定着率も25%から67%まで改善しました。
また、それぞれのスタッフが抱えている不満や疑問をもとに、半年に一度、職位関係なく「オレコンWAY改善ミーティング」が行われるため、継続的にアップデートされる仕組みになっています。
下記記事は、オレコンスタッフのインタビュー記事になっています。
こちらもオレコンの評価制度について書かれていて、面白いのでぜひ読んでみてください。
最後に
評価基準が明瞭で、着実にキャリアアップできる人事評価制度を確立することで、従業員の満足度も上がり、意欲的に業務に取り組むようになるのではないでしょうか?
目標に辿り着くためのプロセスを数値化、業務を定量化し、それを社員に開示することで、目標を達成するためのモチベーションの維持や積極性の向上につながると考えます。
自分の会社を選んで、会社の成長に尽力してくれる従業員に、そんな働き方をしてほしいと思いませんか?
従業員のモチベーションの向上、業績向上のためにも人事評価制度の明瞭性や改善を重ねることの重要性をお伝えできていれば幸いです。