マネジメント

尊敬できる上司は組織成長の鍵!理想のリーダー像とは?

理想のリーダー像とは?

皆さん、理想のリーダー像はありますか?
誰しも会社に入社すると、「尊敬できる上司のもとで働きたい」そう思うのではないでしょうか?

そして上の立場になった人は、「尊敬されたい」「頼りにされる存在になりたい」「いい上司でいたい」と思うのではないでしょうか?

今回は、「尊敬できる上司」とはどんな上司なのか?について迫っていこうと思います。

尊敬できる上司はいますか?

株式会社ライズ・スクウェアが全国の働く男女500人に行ったアンケート調査では、「尊敬できる上司がいる」と答えた人は49.4%で「いない」と答えた人がやや上回る結果となりました。

株式会社ライズ・スクウェアが行った「尊敬できる上司とできない上司の特徴に関する意識調査」
調査対象:全国の働く男女 調査期間:2022年7月25日~26日
有効回答数:500人(女性291人/男性209人)
尊敬できる上司がいないと、その職場で働くモチベーションが低下したり、離職につながる可能性があります。
逆に尊敬できる上司がいることで、モチベーションの維持につながったり、「自分もこうなりたい」という気持ちが芽生え、採算性・定着率につながると考えられます。

尊敬できる上司とは?尊敬できる上司になるには?

部下は、尊敬できる上司のもとで働きたいと考え、上司は尊敬される存在でありたいと思うはずです。
それでは、尊敬できる上司とはどんな上司なのでしょうか?
尊敬できる上司になるためのポイントを見ていきましょう。

優れた傾聴力

尊敬できる上司は部下の意見や懸念を真剣に聞き入れ、コミュニケーションを大切にします。
部下の話を否定せず、なぜそう思うのか考えるのか、背景に肯定的な姿勢で話しやすい環境を提供しましょう。

明確なコミュニケーション

情報を明確に伝え、何事にも方針や目標を明確に説明しましょう。
部下が何を期待されているのかを理解しやすくするため、効果的なコミュニケーションを心がけてください。

フィードバックの提供

定期的なフィードバックを提供し、部下の成長と発展をサポートしましょう。
建設的な指摘や賞賛を通じて、部下を励まし、モチベーションの向上に努めましょう。

リーダーシップの示範

尊敬できる上司は自身が望む行動を示し、モデルとなります。
例えばこんな上司は、部下にポジティブな影響を与えるでしょう。

・組織やチームの目標を明確に示し、正しい方向に導く上司。
・情報を効果的に伝え、部下との対話を促進する上司。
・リスクを適切に評価し、的確な決定を下す。リスクに対する責任を補償してくれる上司。
・個人の強みを認識し、その強みを活かして部下のスキルやキャリアの成長を支援する上司。

信頼性と一貫性

信頼性のある上司は、言ったことを実行し、約束を守ります。
また、言動・行動に一貫性があり、自身の指示・行動に責任を取ります。
失敗や誤りがあった場合でも、それを受け入れ、改善に努力しましょう。

尊敬されない上司・嫌われる上司とは?

上司としての振る舞いにはポジティブな側面とネガティブな側面があり、行動によっては嫌われる上司となる可能性もあります。
尊敬されない上司や嫌われる上司の特徴をいくつか紹介しましょう。

不適切なコミュニケーション

尊敬されない上司は、適切なコミュニケーションを怠ります。
部下との対話を避け、情報を共有しない上司。過度にコミュニケーションを取る上司。
適切なコミュニケーションの境界は難しいですが、少なすぎるコミュニケーション・過度すぎるコミュニケーションは部下に不安感や混乱を与え、信頼を失うきっかけとなり得ます。

マイクロマネジメント

部下に対しての過度なマイクロマネジメントも良い影響は与えません。
部下の行動に細かく介入し、自由な判断を与えないことで、自己成長や創造的なアプローチを制約されると感じさせてしまいます。
強く監視することは、部下の成長を抑制し、部下にも組織にも悪影響となります。

不公平な扱い

特定の部下に対して好意的な態度を示し、他の部下には公平な機会を提供しない上司は、意外と多いのではないでしょうか?
しかし、こういった行為は部下の不満や不平が高まる要因となるので、気をつけたいポイントです。

不適切なフィードバックの提供

フィードバックを提供する際に非建設的で批判的なアプローチを取る上司もいます。
批判的で攻撃的なフィードバックを提供し、問題を指摘する代わりに、部下を非難するのはいい上司とは言えません。

フィードバックはリーダーシップにおいて非常に重要であり、適切な方法で行われるべきです。
建設的なフィードバックを提供し、部下の成長と発展をサポートしましょう。

感情的な上司

上司の中には、感情に支配された行動を取ってしまう人も少なくありません。
怒りやイライラを頻繁に表現し、部下に対して攻撃的な態度を取ったり、感情の安定性がなく、一日の中でムードが急激に変わったりします。
このような行動は部下にストレスを与え、労働環境を悪化させたり、信頼感の低下につながります。

株式会社ライズ・スクウェアが全国の働く男女500人に行ったアンケート調査では、「尊敬できない上司の特徴」第1位に『感情的な行動が目立つ』という結果が出ています。

株式会社ライズ・スクウェアが行った「尊敬できる上司とできない上司の特徴に関する意識調査」
調査対象:全国の働く男女 調査期間:2022年7月25日~26日
有効回答数:500人(女性291人/男性209人)
仕事のしやすい環境を提供できる上司になるためにも、感情的な行動を取らないように気をつけましょう。

尊敬できる上司になるメリット

ここまで、尊敬できる上司・できない上司について紹介しました。
では、「尊敬できる上司になる」「尊敬できる上司が育つ」ことでどのようなメリットがあるのでしょうか?
早速見ていきましょう。

高い生産性

上司が尊敬できる存在であることで、部下のモチベーションを高め、チーム全体の生産性を向上させます。
部下は尊敬の念を抱く上司の指導のもと、より一層努力し働くようになります。

リーダーシップの信頼性

尊敬できる上司は、リーダーシップの信頼性を高めます。
部下は尊敬できる上司の指導に自然と従うようになります。

コミュニケーションの円滑化・信頼関係の構築

尊敬できる上司になることで部下とのコミュニケーションも円滑になり、信頼関係を築きやすくなります。
信頼関係が構築されることで情報伝達がスムーズで透明性が高く、誤解や混乱が減少します。
したがって、プロジェクトもスムーズに進められるようになるでしょう。

部下の成長を促進

尊敬できる上司は、部下に対して自己発現や新しいアイデアを奨励し、イノベーションと創造性を促進します。
上司のサポートによって、部下の個人的な成長とスキルの向上につながります。

離職の低下

尊敬できる上司になることで部下のストレスや不満を軽減できます。
従業員の幸福感が高まり、離職率の低下につながることが考えられます。
離職率の低下は、組織全体にとっても大きなメリットと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
尊敬できる上司になることは、簡単なことのように思えて難しいことかもしれません。

尊敬されない上司・嫌われる上司で挙げた行動を無意識に取っている人も意外と多いのではないでしょうか?

しかし、尊敬できる上司になることで自分にも組織にも大きなメリットを期待できます。
部下の意見に耳を傾けてみる‥部下のモチベーションを意識したフィードバックを心掛けてみる‥など一つずつでいいので、尊敬できる上司になる行動を取り入れてみましょう。

上司も部下も、何事にも試行錯誤します。
互いを思いやり、Win‐Winの関係を築ける環境を構築しましょう。

自分が変わることで人が変わり、人が変わることで組織が変わります。
組織全体の成長に向けて、個人一人ひとりの成長を促しましょう。

この記事が、少しでもお役に立てたら幸いです。

引用
【尊敬できる上司とできない上司の特徴ランキング】男女500人アンケート調査

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