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動画面接導入で辞退率24%に。実践から見えた課題とは?

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「採用活動、効率化しようと思ったら、思わぬ落とし穴にハマった…」
こんな風に感じた企業は少なくないはずです。

動画面接は、コスト削減や時間短縮を目指して、多くの企業で導入が進んでいます。しかし、実際に使ってみると、効率化の裏で思わぬ問題が浮き彫りになることもあります。

株式会社オレコンでも、動画面接を導入してコスト削減に成功しましたが、採用後の辞退率が思った以上に高くなりました。具体的には、対面面接では辞退率が0%だったのに、動画面接では24%に達したのです。

これは動画面接が悪いわけではありません。しかし、効率化のメリットだけを追求した結果、候補者の心理にどんな影響を与えているのか、改めて見直す必要があるのではないでしょうか?

この記事では、動画面接のメリットだけでなく、デメリットについても実際のデータとともに解説します。そして、どうすればその問題を解決できるのか、オレコンが試した改善策も合わせてご紹介します。

動画面接が注目される理由

動画面接のデメリットに触れましたが、その一方で、多くの企業が導入しているのは、動画面接が非常に魅力的な選択肢だからです。

特にリモートワークが普及した今、動画面接は企業にとって効率化やコスト削減が大きなメリットとして注目されています。

従来の対面面接では、面接官と候補者の移動に時間がかかり、会場を確保する手間もありました。そのため、面接を複数回行うことが難しく、採用活動がスピード感を欠くこともありました。

一方、動画面接ではインターネット環境さえあれば、どこでも面接を行えるため、移動時間を省けます。これにより、面接回数を増やすことができ、より多くの候補者を選考することが可能になります。

企業にとっては、面接の効率が上がるため、採用活動をスピーディーに進めることができるわけです。

また、動画面接は場所に依存しないため、地方に住む優秀な人材とも簡単に接触できるようになりました。これまで会うことが難しかった候補者とも、面接を通じて選考できるようになるため、採用の幅が広がります。

ただし、こうしたメリットがある一方で、実際に導入してみると、必ずしもすべての企業にとって完璧な解決策にはならないことが分かってきました。

動画面接の利点にばかり注目してしまうと、別の問題が見落とされがちです。

動画面接のメリットとデメリットについて、さらに詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。動画面接がどのように採用活動に影響を与えるかをより深く掘り下げています。


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オレコンの動画面接導入実績:コスト削減と辞退率の変化

オレコンでは、採用活動の効率化を目指して動画面接を導入しました。コストは43%削減でき、面接の運営がスムーズに進んだものの、予想外の問題が発生しました。

それは、動画面接導入後に辞退率が24%に達したことです。対面面接では辞退率が0%だったため、このギャップは驚くべきものでした。

この結果は、効率化だけを追い求めることが、必ずしも良い結果につながらないことを教えてくれました。

動画面接のコスト削減効果は素晴らしいものでしたが、それだけでは採用活動がうまくいかないことがある、という現実を見せつけられました。

このギャップをどう埋めるべきか、オレコンはその後、どんな対策を取ったのでしょうか?

オレコンのデータを基に、次は実際に動画面接を受けた応募者の声を見ていきましょう。これにより、動画面接が採用活動に与える影響をさらに明確に理解できます。

応募者の体験談:動画面接を受けた人の声

実際に動画面接を受けた応募者からは、さまざまな意見が寄せられました。それぞれの意見が、動画面接をさらに良くするためのヒントになります。

ポジティブな意見

「好きな時間に面接できて、家事や育児と調整しやすかった」

自宅から参加できるため、特に子育て中の応募者にとっては時間の調整がしやすいという大きなメリットがありました。

仕事とプライベートのバランスを取る中で、柔軟に面接を受けられる点は評価されています。

「最初は躊躇したが、マニュアルがしっかりしていて問題なく面接できた」

初めて動画面接に挑戦した応募者でも、マニュアルを一緒に伝えたため、安心して面接に臨むことができたと好評でした。

事前にしっかりと準備ができることで、候補者はストレスなく面接を進められることがわかります。

ネガティブな意見

「前の質問で既に答えた内容に、次にどう答えるか迷った」

動画面接では、質問が録画されているため、同じ内容を繰り返し答えることが多く、次に何を言うべきか迷うことがあったという意見です。

リアルタイムの対話とは違い、臨機応変に会話を進めることが難しいため、応募者が不安に感じる瞬間があったようです。

「対面ではない分、緊張してうまく話せなかった」

面接官の反応が見えない分、対面の面接に比べて緊張感が増したと感じた応募者もいました。

リアルタイムで相手の表情や反応を感じながら話せる対面面接と違い、無機質に感じてしまい、パフォーマンスが発揮できなかったケースがあったようです。

「温かみや空気感が足りないと感じた」

面接官との直接的なやり取りがないため、人間らしい温かさや面接官の雰囲気を感じにくかったという声も。

応募者としては、面接官がどのように反応するのかが見えず、逆に不安を感じてしまったという意見がありました。

「AI面接だったので、採用担当者の顔が見れなかったのが残念だった」

特にAI面接を体験した応募者からは、実際に採用担当者と会話できないことで、感情的なつながりが欠けると感じたという意見がありました。

AIとのやり取りでは、人間らしさが不足し、面接が無機質に感じられることが応募者の不安を引き起こす一因となっています。

なぜ動画面接だけでは採用の質が低下するのか?

動画面接は、効率的でコスト削減につながる優れたツールではありますが、それだけでは採用の質が十分に確保できない場合があります。

オレコンの実績を通してわかったのは、採用活動における「人とのつながり」が欠けると、辞退率が高くなるリスクがあるということです。

1. 候補者の不安や緊張感が増す

対面面接では、面接官とのやり取りを通じて、相手の反応や表情を感じ取ることができます。これにより、候補者はリラックスし、面接の内容に自信を持って臨むことができるのです。

一方、動画面接ではその「リアルな空気感」が欠けるため、緊張感が増し、普段通りのパフォーマンスが発揮できないことがあります。

この不安や緊張が、採用後の辞退につながる原因の一つと考えられます。

2. 目の前にいない面接官への信頼感が薄れる

動画面接の場合、実際に面接官と対面していないため、候補者はその人物が本当に信頼できるかどうかを直接感じ取ることができません。

採用においては、企業と候補者双方が信頼し合うことが非常に重要ですが、動画面接ではその信頼関係を築くのが難しい場合があります。

結果として、候補者が「この企業で働きたい」と思う気持ちが弱まり、辞退の決断につながることがあります。

3. 人間的な温かみや共感が欠ける

動画面接では、面接官の表情や反応が見えにくいため、候補者が人間的な温かみを感じにくいという点も問題です。

採用活動は、単なるスキルや経験だけでなく、その人間性や価値観が企業文化に合うかどうかを見極める場でもあります。

そのため、対面面接のように、応募者が面接官との「人間的なつながり」を感じられない場合、最終的に不安や不満を感じてしまうことがあるのです。

解決策と改善点:選択肢を増やし、バランスを取る方法

動画面接の効率化を活かしつつ、採用の質を保つためには、いくつかの改善策が必要です。オレコンが導入した「選択制」の面接方法は、その一つです。

対面面接と動画面接を選べるようにすることで、応募者のニーズに柔軟に対応し、辞退率を減らす効果が期待できます

1. 面接方法の選択肢を提供する

応募者に対面面接と動画面接のどちらかを選んでもらうことで、各自のライフスタイルやニーズに合わせた面接方法を選べるようにします。

たとえば、地方在住や時間が限られている場合は動画面接を選びやすく、対面での直接的なコミュニケーションを重視する応募者には対面面接を選んでもらいます。

こうすることで、応募者が自分に合った方法を選び、よりリラックスして面接に臨むことができるようになるのです。

選択肢を提供することで、面接に対する安心感や満足度を高め、辞退率を減らすことが期待されます。

2. 動画面接の質を向上させる

選択肢を提供するだけでなく、動画面接の質を向上させることも重要です。

面接官がリラックスした雰囲気で接するように心掛け、応募者が安心して自己表現できるようにします。

また、面接前にガイドラインをしっかりと伝えることで、応募者はスムーズに面接に臨むことができ、緊張を和らげることができます。

動画面接を試すのは少人数から始めてみると良いでしょう。実際の効果を確認し、改善を加えていくことで、より効果的な採用活動が実現できるはずです。

まとめ:採用活動の未来を考える

動画面接は、コスト削減や効率化の面で非常に有効なツールです。

しかし、オレコンが実施した結果、動画面接の導入だけでは採用活動の質を保つのが難しいことがわかりました。

特に、応募者との信頼関係を築くことが大切だという点が明確になったのです。

動画面接を導入すること自体は悪いことではありません。ただし、導入する前に自社のニーズや候補者の心理的な影響を考慮することが大切です。

特に、リモートワークが普及している中小企業にとっては、動画面接は採用活動の選択肢の一つとして非常に魅力的ですが、すべての応募者にとって最適な方法とは限らないこともあります。

動画面接を採用することで、面接の効率化やコスト削減が実現できる反面、応募者とのつながりを感じにくくなるリスクもあります。

そのため、対面面接のように応募者と直接コミュニケーションを取る場も大切にし、バランスを取ることが成功への鍵です

動画面接の導入を検討している場合でも、そのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、どのように活用するかを考えることが重要です。

あなたの企業にとって最適な方法を見つけるために、まずは少しずつ試してみることをおすすめします。

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